そもそもなぜ抜歯をしなくてはいけないのか??また抜歯前の一手とは|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2017年06月6日
歯を抜かなくてはならなくなった時…とてもショックですね。
抜歯する理由は、周りの歯に悪影響がある場合や、治療方法がなく歯を残せないケースなどがあります。
抜歯しなくてはいけなくなった原因や、抜歯せずにすむ方法などを詳しくみていきましょう。
■抜歯する原因
・虫歯の進行
虫歯が進行すると歯茎から上の歯が溶けてなくなり、虫歯菌は歯茎内に進行していきます。
歯茎の中に細菌が入り込むと、歯を支えている骨に感染が及ぶので、虫歯が深く進行した歯は抜歯しなければいけません。
・歯周病の進行
重度の歯周病の場合は、歯を支えている骨が溶けているので、歯が大きく動揺します。
歯周病菌は周りの骨も溶かしていくので、歯周病の進行をとめるためにも抜歯が必要になります。
・歯の根の病気
歯の神経の先に膿がたまっているときは抜歯につながることが多いです。膿の細菌が骨にひろがると、周りの骨も溶かしてしまうからです。
神経が死んでいたり、以前治療した根の施術が不完全だった場合に起こります。
・歯が根まで割れる
歯が割れてしまうと、そこから細菌が入り、痛みや腫れが起こり、骨まで炎症が進行してしまうことがあります。
・親知らず
まっすぐ生えている親知らずではなく、横向きや隣の歯を押している親知らずは痛みや腫れの原因になったり、虫歯になりやすいので、抜歯したほうが良い場合があります。
■抜歯する前に試したいこと
・虫歯が原因の場合
歯茎に埋まっている歯を矯正治療で歯茎から引きあげて、歯を温存する方法があります。
・重度の歯周病が原因の場合
歯茎の中の骨を再生する手術があります。溶けてしまった骨を再生し、歯をしっかり支えられるようにする治療法です。
・根に溜まった膿が原因の場合
マイクロスコープやCTを使った、徹底的な根幹治療を行います。歯茎を切開し、溜まった膿を取り除く方法もあります。
・割れた歯が原因の場合
歯の根の治療を重点的にし、割れた歯は専用の接着剤でくっつけます。咀嚼するときに、強い力がかからないように、被せ物をして負担を分散する治療です。
・親知らずが原因の場合
親知らずを抜歯した他の歯の代わりに使用することが可能です。
他の歯を虫歯や歯周病で抜歯しなくてはいけなくなった時に、親知らずを歯牙移植、という方法で移植し、抜歯しなくてはいけなくなった歯の代わりに使うことができます。
どの治療も保険診療では対応していない場合もあり、自費診療になることもありますが、最後の可能性として、歯を出来る限り抜きたくない方は相談してみてもいいかもしれません。
抜歯する原因は様々ですが、失ってしまった歯は一生元には戻らないので、本当に抜歯の必要があるのか、かかりつけの歯医者さんと納得いくまで相談するのがよいでしょう。