砂糖の摂りすぎは虫歯だけでなく性格にも影響する

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砂糖の摂りすぎは虫歯だけでなく性格にも影響する

2018年08月1日

子どもの歯のトラブルと言えば、何といってもまず虫歯です。虫歯は砂糖をたくさん摂取しすぎることで虫歯リスクが高まります。さらに砂糖の過剰摂取は虫歯だけでなく、子どもの性格にも大きく影響すると言われているようですが、それはどういうことでしょうか。

虫歯のお話と併せながら、今回は砂糖が子どもに与える影響について考えてみました。

 

砂糖と歯の関係とは?

 

まず、歯と砂糖の関連性について考えてみましょう。

小さい頃、「甘いものを食べ過ぎると虫歯になる」とよく言われませんでしたか?

甘いもの=虫歯というイメージがあるかもしれませんが、甘いもの全てが虫歯の原因になるわけではありません。虫歯の原因となる甘いものは「砂糖」なのです。同じ甘いものでも、キシリトールは虫歯になりません。

虫歯になる原因は、虫歯菌が出す酸であり、酸が作られる原因はプラークです。プラークはネバネバとした白い物質で、主に歯と歯ぐきの境目に付着する細菌の塊です。お口の中には非常に多くの細菌が棲みついており、歯の間などに残った食べかすの中にある糖分を栄養源としてプラークを作り出します。そして虫歯の原因となるミュータンス菌(代表的な虫歯菌)などがプラークの中に棲みついて酸を出し、歯を溶かして虫歯をつくるのです。

特に乳歯はエナメル質が弱く未熟なため、とても虫歯になりやすい歯です。

ケーキやジュース、アメなど砂糖を使ったお菓子はとても美味しく、子どもにとっては大好物でしょう。しかし砂糖を多量に含んだお菓子などは虫歯リスクが非常に高いため、歯にとって大敵であると言えます。

 

砂糖と性格の関係とは?

 

では砂糖を摂取しすぎることで、子どもの性格に影響が出るというのはどういうことでしょうか。

 

砂糖は体のエネルギーの源となりますが、文部科学省が公開しているデータベースによると、上白糖100ミリグラムの中にビタミン類と食物繊維は全く含まれておらず、ナトリウムとカルシウム、カリウムがごくわずか含まれているだけで、体の健康を司るミネラル分やビタミン類はほとんど含まれていません。

また砂糖は消化吸収が早いため、血糖値が急上昇します。血糖値をコントロールするのはインシュリンというホルモンですが、急激に上昇した血糖値のためにインシュリンが大量に分泌されることで、今度は血糖値が一気に下がり、低血糖となります。

低血糖になってしまうと今度はエネルギー不足になり、脳に影響が出て、ボーっとするなど集中力が欠けてしまうなどの症状が現れます。この低血糖を改善するために、今度は脳がアドレナリンというホルモンを分泌させますが、このアドレナリンが分泌されると、神経が高揚する状態を引き起こします。その結果「キレる」という言動に表れてしまうと考えられているようです。

砂糖の過剰摂取は子どもの健康に大きく影響する

 

砂糖を過剰摂取することで虫歯だけでなく、低血糖を引き起こし、さらにアドレナリンが分泌されて気分の高まりや攻撃性が見られることから、子どもの性格にも影響が出る可能性があることをお話しました。砂糖を使った甘いものは子どもの大好物。でも虫歯や体の健康を考えてダラダラ与えるのをやめ、時間と回数を決めて摂取させるように心がけましょう。

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