日本人の8割が歯周病と言われていますが、予防にはブラッシングと○○が大事です。

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日本人の8割が歯周病と言われていますが、予防にはブラッシングと○○が大事です。

2018年06月19日

生活習慣病の一つである歯周病は、日本人の約8割が罹患していると言われています。

この歯周病ですが、実は咀嚼と大きく関係していることをご存知でしょうか。今回は、歯周病と咀嚼の関係についてお話を進めていきたいと思います。

 

 なぜ歯周病になるのか

 

歯周病は、歯周病菌に感染することで歯ぐきなどの歯周組織に炎症が起きる病気です。歯だけが溶けてしまう虫歯と異なり、歯周病は歯ぐきや歯を支える歯槽骨にまで影響するため、お口全体の健康を損ねることが特徴です。

歯周病の始まりは、まず歯肉炎です。歯肉炎そのものはブラッシング不足によるもので、小学生や中学生などといった若年層にも比較的よく見られます。成人すると、歯肉炎から歯周炎へと進行することが多く、中高年層においてはほとんどの人が歯周病に罹患していると言ってよいでしょう。

歯肉炎や歯周炎の原因は、プラークです。お口の中には非常に多くの細菌が存在しますが、プラークは、食べかすの中にある糖分を栄養素として作られた細菌の塊です。歯と歯ぐきの境目に、白くネバネバとしたプラークが付着したところへ歯周病菌が棲みつき、毒素を出して歯ぐきに炎症を起こします。この状態が歯肉炎で、歯ぐきが腫れる、ブラッシング時に出血するなどの症状が出ます。

行えば歯肉炎は改善されますが、このまま口腔内の衛生環境が改善されない場合、歯肉炎がやがて歯周炎へと進行し、口臭が強くなる、歯が揺れ動くなどの症状が出てきます。そして歯周病菌が顎の骨まで吸収する重度歯周炎になると、歯がグラグラして噛めなくなり自然に抜け落ちる、あるいは抜歯となって歯を失うことになります。

 

また口腔内だけでなく、歯周病は糖尿病の悪化や脳梗塞、心筋梗塞、妊婦に対する早産や低体重児出産リスクなど、全身の健康にも関わってくることが報告されています。

このように、悪くなった歯そのものだけに症状が出る虫歯と異なり、歯周病は体にとっても非常に怖い病気であることがおわかりいただけると思います。

 

 

 咀嚼と歯周病との関連性とは?

 

歯周病は歯周病菌による感染症です。プラークや歯石が溜まり、そこへ歯周病菌が棲みつくことで歯周病が発症するため、プラークを溜めないようにすることが大切です。そのためにはまず家庭でのブラッシングが基本となりますが、それ以外に注目すべき点が「咀嚼」です。

つまりよく噛んで食べることは、歯周病予防に大切な役割を担っているのです。

よく噛んで食べると、まず唾液がたくさん分泌されます。唾液には、お口の中の衛生状態を良いものに保つためになくてはならないものなのです。

唾液には歯の表面を修復する再石灰化を促す働きの他に、口腔内の細菌の活動を抑える役割も持っています。歯周病は完治が難しく、再発しやすい病気です。そのため歯周病を治すことよりも、進行を抑えることを目的としたほうがいいかもしれません。

 

歯周病予防は日常のブラッシングが基本です。そこへしっかりと噛んで唾液を分泌させることを意識すると、より歯周病の進行を抑えることが可能となるでしょう。

またしっかり噛むことは脳を活性化させ、認知症の予防にもなると言われています。歯周病が進行して歯がグラグラしたり、歯を失ってしまうと噛むことが困難になり、唾液の分泌が少なくなってしまいます。唾液が少なくなると口腔内の細菌が増殖し、ますます歯周病が悪化する可能性があります。その上脳への刺激が少なくなると、認知症になるリスクも高くなると考えられます。

 

このように、噛むことは歯周病にとても深く関わっているのです。

 

 

 しっかり噛んで唾液を分泌させることが大切

 

歯周病と咀嚼の関係についてお話しました。しっかり噛んで唾液を分泌させることは、歯周病や虫歯の予防と密接な関係があります。歯周病は予防できる病気です。毎日のプラークコントロールとともに、しっかり噛んで唾液を分泌させることを意識してください。

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