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妊娠中トラブルにならないために定期健診に行きましょう

2019年06月21日

妊娠中は、妊娠していないときと比べてトラブルがよく起こりがちです。虫歯や歯肉炎などのトラブルから歯の健康を守るためには、定期検診が最も有効ですが、それは妊娠中も同じことが言えます。むしろ妊娠中こそ、定期検診の受診がおすすめですが、その理由について述べたいと思います。

 

歯の健康を維持するための定期検診とは

体の健康は、まずお口の中の健康から始まります。毎日歯磨きを行っていても、どうしても取り除けない汚れというものがあり、そのままにしておくことでやがてプラークと化して、虫歯や歯周病を引き起こしてしまいます。

プラークはおよそ3ヶ月で作られると言われているため、お口の中に異常がなくても、3ヶ月から6ヶ月にいちどは、歯科医院で定期検診を受けることが推奨されています。

 

と言うのも、痛いときや調子が悪いときだけ歯科医院を受診することと、痛みがなくても定期的に検診を受けることでは、その後の残存歯の数が大きく異なるという結果が報告されているからです。

 

いつまでも自分の歯で食事を楽しむためには、定期検診が欠かせないのです。

 

 

妊娠中でも是非定期検診を受けましょう

冒頭でも述べたとおり、妊娠中はホルモンバランスの変化などが影響し、お口の中の衛生状態が保ちにくくなる傾向が強くなります。そのため汚れが残りがちになり、虫歯や歯肉炎の原因となるプラークが蓄積されやすくなってしまいます。

つわりの時期が過ぎればきちんと歯磨きをしよう、と思っていても、ついそのまま過ごしてしまいがちになり、歯のことが後回しになってしまうことも考えられます。

そのときは気になる症状が出ていなくても、妊娠後期や産後になり、それまで気にならなかった症状が出てくると、なかなか歯科医院に足が向けにくくなってしまうことが考えられます。

特に産後は赤ちゃんのお世話があり、預け先も見つからない場合、なかなか受診ができないかもしれません。

このような事態を避けるためにも、妊娠中に検診を受けておくことをお勧めします。つわりが終わる、安定期と呼ばれている中期に受けるといいかもしれません。

もし虫歯が見つかった場合、早期に治療すると治療が軽く済み、歯肉炎の場合はブラッシング指導を受けたり、歯石除去やクリーニングを受けることで症状が改善するでしょう。特に妊娠中の歯肉炎は、のちに歯周病に移行する場合があります。妊娠中に歯周病になると、早産やそれに伴う低体重児出産を引き起こしてしまうため、歯周病にならないよう気をつけておく必要があります。

 

なお妊娠中の検診は、自治体により無料で受けることができる場合があります。

また歯科医院により、保険適用で検診を受けることができるケースもあるため、いちどかかりつけの歯科医院に尋ねてみるとよいでしょう。

 

生まれてくる赤ちゃんのためにも、妊娠中からお口の中を健康に保っておきましょう。

妊娠中の歯のトラブルに注意して

2019年06月20日

妊娠中の方は、そうでない方に比べると虫歯や歯肉炎になりやすい傾向があります。お口の中をトラブルから守るためにも、妊娠中から適切な治療を行っておくことをおすすめしますが、妊娠中の方の心配事のひとつに、レントゲン撮影があります。では妊娠中のレントゲン撮影は影響があるのでしょうか。

 

妊娠中にお口の中のトラブルが起こりやすいのはなぜ?

ではなぜ妊娠中は、虫歯や歯肉炎などのトラブルが起こりやすいのでしょうか。考えられる原因のひとつとして、つわりの影響で歯磨きが不十分な状態になってしまうことが挙げられます。

 

つわりは、妊娠に伴うホルモンバランスの変化により起こります。その代表的な症状が、吐き気です。つわりを経験した方はおわかりになると思いますが、あの吐き気に悩まされ、歯ブラシを口の中に入れるだけで気持ち悪くなる方も大勢いらっしゃいます。

 

歯磨きが不十分になると、お口の中に汚れが残ったままとなり、細菌が繁殖してプラークを作ります。プラークは細菌の塊で、虫歯菌や歯周病菌がお口の中に存在すると、そこへ棲みついて酸や毒素を放出し、虫歯や歯肉炎を引き起こしてしまいます。

 

嘔吐が多くなると、胃酸が歯の表面を溶かし、歯質を弱めて虫歯になりやすくなります。

また妊娠初期はホルモンバランスの急激な変化により、非妊娠時よりも歯ぐきが腫れやすくなっているため、歯肉炎になりやすい状態となっています。

 

 

妊娠中のレントゲン撮影は大丈夫?

虫歯になっていないかどうか、また歯肉炎が悪化して歯周炎になっていないかどうか、顎の骨の状態を確認する場合、症状の確認手段として、パノラマレントゲン撮影がよく行われます。よりしっかりとした診断が必要なケースでは、歯科用CTを使うこともあります。

 

ここで妊娠中のレントゲン撮影に不安を感じる方も多いでしょう。特に妊娠初期のX腺撮影は、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼす危険性があるとも言われています。

 

しかし歯科用レントゲン撮影は、医科の胸部や腹部レントゲンに比べ、お腹の赤ちゃんに影響を与えるほどの被爆量ではありません。妊娠中のレントゲン撮影を行うことによるお腹の赤ちゃんへの影響はおよそ2500回の撮影と言われており、それほどの回数のレントゲン撮影を行うことはまずありえません。

 

また撮影時には防護エプロンを装着しますので、心配する必要はありません。

 

 

妊娠中に必要な治療や、お口の中のケアを行っておきましょう

妊娠中のレントゲン撮影への心配が浮かぶでしょうが、それよりも大切なことはお口の中のケアを行い、虫歯や歯肉炎が確認されたらできるだけ速やかに治療を済ませておくことです。体調により、痛みを緩和させるだけの処置や、産後に本格的な治療を行うほうがよいと診断されるケースもありますので、妊娠中に「虫歯かも?」「歯ぐきから出血しているな」などといった症状が現れた場合、悪化させないためにも体調のよい日を選んで歯科医院を受診しておきましょう。

 

またお腹が大きくなる妊娠後期に入る前に、歯石除去やクリーニングを行っておくのもおすすめです。

お口の中の健康管理が、お母さんだけでなく生まれてくる赤ちゃんの口腔ケアにも繋がるのです。

その入れ歯はきちんとあなたに合っていますか

2019年06月19日

もし歯を失ってしまって入れ歯になったら、その入れ歯はあなたの噛む機能をサポートするために欠かせないものとなります。つまり、あなたの体の一部となり、体の健康に欠かせないものとなるのです。しかし、入れ歯はただ噛めればいいというわけにはいけません。

では、入れ歯において大切なことはどのようなことなのでしょうか。

 

きちんと噛める入れ歯であること

噛む機能を回復させる入れ歯ですが、合っていない入れ歯になると痛い、入れ歯が外れる、食べ物が挟まってしまうなど使いにくいと感じてしまいます。

入れ歯とは、本来あった歯を失った代わりに入れる義歯です。そのためきちんと噛み合う入れ歯が作られないと、いつまでたっても噛めない、痛いと苦痛に感じてしまうでしょう。

あなたの入れ歯はきちんと噛むことができますか?

 

 

一点でも噛み合わないと全体がおかしくなる

「入れ歯を入れてからしっかり噛めて、快適に過ごせている」場合は、本当にご自身にフィットした良い入れ歯でしょう。歯ぐきにぴったりと合い、噛み合わせに何の違和感もない入れ歯の場合、この先もずっと快適な入れ歯での生活を送ることができると考えられます。

 

いっぽう、何度調整しても歯ぐきが痛い、噛めない、ズレて入れ歯が落ちるなど、トラブルが多い場合、入れ歯そのものが合っていません。これは作製段階に問題があったのか、いつまでも入れ歯に慣れず、以前の入れ歯を使っている、あるいは入れ歯を外して歯ぐきで噛んでいるなどが考えられます。

入れ歯は噛み合わせがとても重要です。とこか一点でも噛み合わないと、全体の噛み合わせがおかしくなり、いつまでたっても使えない入れ歯となってしまうでしょう。

 

入れ歯と長く付き合うためには

入れ歯を入れたために食事ができなくなってしまうことは本末転倒です。痛くなく、きちんと噛める入れ歯で生活するためには、きちんと咬合調整を行うことが第一です。

義歯は、使ってみなければわかりません。どこが当たって痛いか、金具は緩くないかなど、納得のいくまで相談をし、調整を行いましょう。

 

また入れ歯を作り変える際、保険の入れ歯ではどうしても限界があります。自費の入れ歯の場合、保険のものに比べて製作工程が丁寧で、時間をかけて作ります。

また素材も保険のものに比べると格段に優れており、ご自身にぴったりとフィットした入れ歯が作製できるでしょう。

失った歯はもう元には戻りません。新たな義歯は、これから先あなたのお口と体の健康を守るパートナーという欠かせない存在になります。

 

 

入れ歯がご自身の体の一部のように馴染むためにも、入れ歯でお悩みの方は、担当医としっかり相談し、納得の行く治療を受けるようにして下さい。

入れ歯のお手入れ方法

2019年06月18日

入れ歯を清潔に保つためには、入れ歯をきちんと洗浄することです。しかしただ単に水で洗い流すだけでは細かな汚れはなかなか落ちません。入れ歯を長持ちさせるためにも、入れ歯専用の洗浄剤を使うことをお勧めします。

 

入れ歯は細菌がつきやすい

入れ歯を入れて食事を行うと、どうしても食べかすが入れ歯に付着してしまいます。また食べかすだけでなく細菌も付きやすく、お口の臭いの原因となってしまいます。特に保険の入れ歯の場合、素材が樹脂であることから汚れや細菌が付きやすいのがデメリットのひとつです。

 

毎食後に流水できれいに洗い流すことで、ある程度の汚れを落とすことができますが、臭いや汚れをきれいに取り除くためにはやはり専用の洗浄剤を使うことが望ましいでしょう。

 

 

入れ歯洗浄剤について

入れ歯につく汚れは食べかす、細菌やカビ、歯石、茶渋やタバコのヤニなどがあります。

まず日常的な飲食による食べかすが主で、たんぱく質、炭水化物、脂肪分などによる汚れが付着します。

入れ歯には目で見えないほどの小さな穴があり、このような食べかすが原因で細菌やカビが繁殖してしまいます。

そして実は入れ歯にも歯石が付着します。意外に思われるかもしれませんが、この食べかすや細菌が原因となって歯石が付着してしまうのです。

 

天然歯と同じく、入れ歯の人工歯部分に茶渋やタバコのヤニも付着します。歯ブラシでこすってもきれいに落ちず、かえって樹脂部分を傷つけて汚れが付着しやすくなってしまいます。

 

 

入れ歯の汚れは入れ歯洗浄剤を使うのがベスト

上記の汚れは、流水や歯ブラシを使って擦るだけでは落とすことができません。入れ歯の汚れは、やはり専用の入れ歯洗浄剤を使うことが、入れ歯をきれいに保つための近道です。

市販の入れ歯洗浄剤には洗浄作用の他に漂白作用、酵素によるたんぱく質の分解作用、そして水洗いでは落ちない汚れを落とす作用が含まれています。

 

使い方は簡単で、一日一度、容器に水かぬるま湯を入れ、そこへ入れ歯洗浄剤を入れます。発砲するタイプが多いですが、その中で入れ歯を入れておきます。

就寝前は入れ歯を外すため、就寝前に行う事が最も効果的でしょう。起床後のお口の中は最も不潔なため、起床後に歯磨きを行ってお口の中をきれいにしてから入れ歯を装着して下さい。

市販のものは5分ほど漬けておくだけで汚れが落ちるものが多いため、急いでいるときや、前の晩に洗浄剤による洗浄を忘れたときは、ぬるま湯に洗浄剤を入れて使用するとよいでしょう。

入れ歯洗浄剤による洗浄は、一日一度で十分です。それ以外は、食後に入れ歯を外して水洗いして汚れを落としておきましょう。

 

長く入れ歯を使うためにも、入れ歯はいつも清潔に保っておくことが大切です。入れ歯洗浄剤を上手に使い、お口の中をきれいにしておきましょう。

歯を失ってしまう2大原因

2019年06月13日

皆さんは、歯を失ったらどうしようと思いますか?大部分の人は「入れ歯」が思い浮かぶでしょう。確かに入れ歯は歯を失ってしまった倍あの機能回復手段として最もスタンダードな治療法です。しかしここでいったんよく考えてみて下さい。あなたはなぜ入れ歯が必要になってしまったのでしょうか。

 

歯を失う原因とは

歯を失う2大原因は、虫歯と歯周病です。特に最近では、歯周病の悪化により歯を失う人が急増しています。というのも、歯周病は虫歯と異なり、痛みをあまり感じないまま症状が悪化するからです。

 

 

虫歯の場合、痛みを感じて歯科医院を受診した頃には、症状が神経まで達しています。ここで根の治療をきちんと行い、土台を立てて被せ物をきちんと被せておけば、一応自分の歯を保つことができます。

ところが痛みを放置すると、神経は死に、いったんは痛みが治まります。しかし歯はすっかり溶け、根だけになってしまうため、歯を残すことができません。残念ながら抜歯となり、自分の歯を失ってしまうことになります。

 

 

いっぽう歯周病は、歯ではなく、歯を支える歯周組織に炎症が起こる病気です。最初は歯ぐきの腫れや歯磨き時の出血といった症状が起こります。この状態では痛みをかんじることはほとんどありません。そのまま放置すると、歯周病菌が根の中に入り込み、歯を支える歯槽骨に炎症が広がってきます。炎症が広がると口臭がひどくなり、歯が少しずつ揺れ始めます。さらに症状が進むと歯ぐきはますます腫れ、噛むと痛みを感じ始めます。膿が溜まり、ますます口臭がきつくなって排水溝のような強烈な臭いを放ちます。

歯の揺れはますますひどくなり、噛むことが困難になりはじめ、最終的には歯が抜け落ちてしまうか、抜歯となります。

 

近年では、この歯周病により歯を失うケースが急増しています。

 

 

歯を失わないためにすべきことは?

「歯を失ったら入れ歯にすればいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、実際入れ歯になった患者さんの声を聞くと、「入れ歯は痛い、合わない、食べ物が挟まる、食べ物が美味しく感じない、臭いが気になる・・・」など、噛めてはいるものの、不便を感じている様子がよくわかります。入れ歯になってはじめて自分の歯で噛める幸せを感じるものです。

では入れ歯にならないためにはどうすればよいのでしょうか。それは、歯磨きをしっかりと行うとともに、歯科医院で定期検診を受けることです。

定期検診を受けることで、虫歯や歯周病になっていないかなどをチェックし、もし異常が見つかれば、早い段階で治療を行うことができます。早く治療をすれば最小限の治療で済み、歯を失うことはそうそうないでしょう。

 

大切なことは、治療の技術ではありません。どんな高度な設備や技術を持ってしても、失った歯を元に戻すことはできないのです。歯を失わないようにするために、そして一生自分の歯で食事を楽しむためにも、定期検診ほど大切なことはないのです。

歯を失って入れ歯にならないよう、ぜひ定期的に歯科医院へ通いましょう。

あなたの入れ歯は臭い大丈夫ですか?

2019年05月30日

入れ歯をしていると、臭いが気になることがあります。そのため「入れ歯=臭い」と思われがちかもしれません。実際、入れ歯が臭ってしまっていることも多く、このイメージはあながち嘘ではないと思われます。ではなぜ入れ歯は臭くなってしまうのでしょうか。

 

 

入れ歯が臭ってしまう理由

人工歯で最も臭いが気になるのは固定式のブリッジですが、入れ歯は取り外し式にもかかわらず、なぜ臭くなってしまうのでしょうか。まず考えられるのは、入れ歯の手入れがきちんと行えていないことです。入れ歯は毎食後ごとに外してきれいに洗うことが基本です。

 

しかし、いちいち外して洗うのが面倒くさいと思い始めると、入れ歯をはめたまま生活することになってしまいます。入れ歯は、歯ぐきと床(ピンク色の部分や金属の部分)の間に食べかすが挟まりやすくなります。そのままにしておくと、お口の中の細菌と食べかすが混ざり合い、イヤな臭いに変化してしまいます。

そのため入れ歯やお口の中が細菌の温床となって不潔な状態となり、入れ歯が汚れてしまうのです。

 

特に保健適用の入れ歯の場合、素材が樹脂で作られています。樹脂は金属床に比べて傷が付きやすく、そこへ汚れや細菌が入り込んで臭う原因を作り出してしまいます。

 

 

入れ歯でも口臭が気にならないようにするには?

では「入れ歯は臭い」と思われないためにも、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

 

  • 毎食後ごとに入れ歯を外し、流水で洗い流して食べかすを取り除く
  • 寝る前に入れ歯を外し、入れ歯洗浄剤に漬けておく
  • 入れ歯を洗うとき、研磨剤入りの歯磨き剤を使用しない
  • お口の中のケアをしっかり行い、プラークコントロールを行う
  • 唾液をしっかり出すようよく噛む

 

まず入れ歯を清潔に保つように心がけましょう。面倒くさいと思わず、食後は入れ歯を外して流水で洗い流して下さい。毎回歯ブラシで洗わなくても大丈夫です。とりあえず、食後は入れ歯を外し、食べかすをきれいに洗い流すことが最も大切です。

 

また入れ歯を洗うとき、研磨剤が入った歯磨き剤は絶対に使わないで下さい。研磨剤により樹脂に傷がつき、汚れが入り込む原因を作ってしまいます。また消毒効果といって、熱湯をかけることは厳禁です。樹脂が変形し、入れ歯が合わなくなってしまいます。

 

お口の中を清潔にしておくことも大切です。部分入れ歯の場合、ご自身の残っている歯の歯磨きをしっかりと行いましょう。入れ歯の場合プラークが溜まりやすいため、虫歯や歯周病を防ぐためにもプラークコントロールを行うことを意識して下さい。

 

適切なお手入れをしていれば、入れ歯をしていても口臭は気にならないはずです。入れ歯のせいでお口が臭い!と言われないようにするためには、まず入れ歯とお口の中を清潔にすることが第一です。

 

また口臭がするのには、何らかの理由があります。入れ歯だから臭うのは当たり前と思わず、常に入れ歯とお口の中を清潔な状態に保つように心がけましょう。

入れ歯のメリット

2019年05月27日

歯を失ってしまった場合、まず思い浮かぶのが入れ歯ではないでしょうか。しかし最もスタンダードな治療法である入れ歯に抵抗を感じる人もいるでしょう。では入れ歯にはどのようなメリットがあるのか、今回は入れ歯の良さについてご紹介したいと思います。

 

 

 

入れ歯の種類について

入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯があり、どちらも保険適用で治療が可能です。

部分入れ歯は、まだ歯が残っている場合に作製し、残っているご自身の歯にバネを引っ掛けて使用します。総入れ歯は歯を全て失った場合に作製し、上顎および下顎に沿うように作られており、お口の中にはめて使います。

 

保険の入れ歯の場合、安価で作製できるぶん素材などの選択肢がなく、全て樹脂となります。

いっぽう自費の入れ歯には色々な種類があり、素材も様々です。部分入れ歯にはバネがなく、審美的に優れているものや、床(しょう)の部分がプラスチックではなく金属を用いた金属床を使ったものがあり、熱伝導に優れています。

またインプラントオーバーデンチャーという、インプラントと義歯を組み合わせたものなど色々な種類もあり、中には100万円以上する入れ歯もあるほどです。

 

入れ歯に抵抗を感じるのはなぜ・・・?

さて、虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、早急に噛む機能を回復させなければいけません。そのための手段として入れ歯、インプラント、ブリッジがあります。

冒頭で触れたとおり、入れ歯に抵抗を感じる人は多いと思いますが、それはなぜでしょうか。その理由として、次のようなことが考えられます。

 

・高齢者がするイメージが強い

・見た目が悪い

・食べ物が挟まる

・痛い

・噛みにくい

・ガタガタする

・取り外しが面倒くさい

・金具が折れやすい

・すぐに合わなくなってしまう

 

このような声がよく聞かれます。しかし入れ歯には、インプラントやブリッジにはないメリットも数多くあるのです。

 

入れ歯の良さとは?

では入れ歯の良さはどこにあるのでしょうか。次に入れ歯のメリットを挙げてみます。

 

  • 外科処置を伴わないため、持病があっても治療することができる
  • 全国ほとんどの歯科医院で治療できる
  • 取り外し式のため、手入れしやすい
  • 歯を削ることがほとんどない
  • 調整しやすい
  • 保険の入れ歯の場合、安価で治療することができる
  • 入れ歯が出来上がるまでの期間がインプラントと比べるとずっと短い
  • 破損しても修理しやすい
  • 自費の入れ歯の場合、審美的に優れているものや機能が優れているものを作製できる

 

 

このように多くのメリットがありますが、最も特筆すべき点は①および②でしょう。

入れ歯はよくインプラントと比較されますが、インプラントは外科手術を伴い、患者さんの全身状態によっては手術できない場合があります。また高齢の方も、手術に不安を感じることでしょう。

入れ歯の場合、抜歯以外の外科処置を必要としないため、持病があっても治療できます。これはインプラントに不安がある方にとっては大きなメリットです。

 

またインプラントの場合、どこの歯科医院でもインプラント治療ができるわけではありません。これに対し入れ歯の場合、全国ほとんどの歯科医院で取り扱っているため、わざわざ遠くの歯科医院へ足を運ぶ必要がありません。そのためちょっとした調整や修理が必要になった場合も、通院しやすいというメリットがあります。

この他にもご紹介したような良いところが入れ歯にはたくさんあります。しかしお口の中の状態は、患者さんによって異なります。最も適した治療を行うためにも、担当医とよく相談のうえ、治療方針を決めることが大切です。

乳歯の生え変わりの時期を詳しく解説

2019年05月24日

乳歯は永久歯が生えてくると、その短い役目を終えます。では乳歯はいったいどのように生え変わるのでしょうか。また生え変わりの順番はあるのでしょうか。今回は、乳歯の生え変わりについてお話をいたします。

 

 

乳歯の生える時期について

まず、乳歯が生える時期について触れてみます。乳歯の数は上下合わせて20本で、

赤ちゃんによって個人差がありますが、一般的に生後6~7ヶ月ごろから生え始め、3歳ごろに生え揃います。

 

では乳歯の生える順番と名称、おおよその時期をご紹介します。(左側が上顎/右側が下顎)

 

  • 乳中切歯・・・7ヶ月/6ヶ月
  • 乳側切歯・・・9ヶ月/7ヶ月
  • 乳犬歯・・・1歳半/1歳4ヶ月
  • 第一乳臼歯・・・1歳2ヶ月/1歳
  • 第二乳臼歯・・・2歳/1歳8ヶ月

 

乳歯の役割とは

乳歯は、固形物を噛むという咀嚼機能を育てるために存在します。赤ちゃん時代に母乳やミルクで栄養を摂取していたのが、乳歯が生えることによって離乳食が始まり、歯の生え方によって少しずつ固形物を食べる訓練をします。

 

しかし乳歯の役割はそれだけではありません。しっかりと噛んで顎の骨を成長させ、後に生えてくる永久歯を正しい歯列に導くという非常に大切な役目を持っています。永久歯の歯並びは、乳歯時代の咀嚼に大きく影響し、噛み応えのあるものをしっかりと噛むことで永久歯が生えるスペースを確保します。

 

 

乳歯が永久歯へ生え変わる仕組みと順番について

では続いて永久歯が生え変わる順番に移りましょう。

 

  • 第一大臼歯・・・6~7歳/6~7歳
  • 中切歯・・・7~8歳/6~7歳
  • 側切歯・・・8~9歳/7~8歳
  • 第一小臼歯・・・10~11歳/10~12歳
  • 第二小臼歯・・・10~12歳/11~12歳
  • 第二大臼歯・・・12~13歳/11~13歳
  • 第三大臼歯(親知らず)・・・17~21歳

 

 

永久歯は上下合わせて28本あり、親知らずを合わせると、全部で32本です。親知らずは生えてこない人もいるため、通常28本で数えます。

第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯(親知らず)は乳歯がありません。そのため生え変わりではなく、新たに生えてくると表現してもいいでしょう。

 

永久歯が生えるためには、永久歯が並ぶ場所が必要です。乳歯は永久歯と比べて根が短いという特徴があります。そのため成長とともに、乳歯が生えていた場所の下から永久歯が押し上げることでグラグラし始め、やがて抜け落ちます。

なお乳歯同様、永久歯の生え変わりの時期も個人差があります。お友達が早く生えているのが気になるかもしれませんが、永久歯が歯ぐきの中にあれば心配することはありません。しかし中には永久歯の欠損も考えられるため、念のためレントゲン撮影を行ってもらうと、その後の対処がしやすいでしょう。

 

乳歯がグラグラ・・・こんなとき受診するべき?様子をみるべき?

2019年05月15日

乳歯は生え変わる時期が来ると、下から永久歯が押し上げてきてグラグラし、自然に抜け落ちます。しかし場合によっては歯科医院を受診したほうがよいケースもあるため、ご家庭では判断しにくいこともあります。今回は、乳歯がグラグラなときに歯科医院を受診したほうがよいケースについてお話をいたします。

 

 

歯の生え変わりについて

可愛らしい乳歯も、ある時期がくればその役目を終えます。それが、永久歯が生えるときであり、永久歯が下から押し上げることにより、根が短い乳歯はグラグラし始め、自然に抜け落ちます。

 

乳歯が抜ける時期はお子さんにより個人差がありますが、下の前歯が抜け始めるのがおよそ6歳ごろであり、その後順を追って抜けていきます。乳臼歯は前歯に比べると抜ける時期は遅く、中には中学生になってからやっと抜けるケースもあります。

 

他のお子さんと比べて我が子は抜けるのが遅いのでは?と心配になることもあるかもしれませんが、レントゲンで歯ぐきの中に永久歯の存在が確認されればそれほど心配することはありません。

 

 

歯科医院を受診したほうがよいケースとは

乳歯がグラグラしてきたとき、自然に抜けるのを待つほうがよいのか、歯科医院を受診したほうがよいのかわからないときはどうすべきなのでしょうか。抜けるのを待たずに歯科医院を受診したほうがよいケースは、次のとおりです。

  • グラグラしている歯に痛みがあり、歯ぐきが腫れている場合
  • 永久歯が生えてきているのになかなか乳歯が抜けない場合
  • 乳歯が割れてしまい、完全に乳歯が抜けておらず、根が残っている場合
  • 乳歯がほとんど抜けているのに、歯肉のごく一部がくっついてプラプラしている場合

 

このようなケースは歯科医院を受診し、抜歯の処置を受けたほうがよいでしょう。特に永久歯が生えてきているものの、歯列的に問題があると考えられる場合は、自然に抜けるのを待たずに歯科医院を受診して下さい。永久歯の歯並びに深刻な影響が残ることが心配されます。

 

 

乳歯が抜けたあとに気をつけるべきこととは

乳歯が抜けたあとや、歯科医院で抜歯の処置を受けたあとに気をつけるべきことについてご紹介します。

 

まず、乳歯が抜けたあとの穴が気になるからといって、お子さんが舌や指で触らないように気をつけてあげてください。抜けた後の歯ぐきは自然に治りますが、指や舌で触ってしまうと、治りが遅くなる場合があります。

特に汚れた指で触らないようにしましょう。細菌感染が起こると、歯肉が腫れてしまう恐れがあります。

また顔を出し始めた永久歯が虫歯にならないよう、保護者の方が丁寧に仕上げ磨きをしてあげてください。乳歯のない位置ですが、特に第一大臼歯(6歳臼歯)は溝が深く、奥のほうにある歯で非常に虫歯になりやすい歯です。永久歯の中でも第一大臼歯は最も大切な歯であるため、ケアを怠らないようにお子さんに声かけをし、保護者の方は仕上げ磨きを怠らないように気をつけてあげてください。

 

短い間とはいえ、乳歯のケアはとても大切です。

 

 

乳歯と永久歯

2019年04月23日

お子さんの成長のひとつに、歯の生えはじめがあります。まず乳歯が生え揃って、やがて抜け落ちて永久歯が生えてきます。ところで乳歯や永久歯はいったいどのくらいで生え揃うものなのでしょうか。

 

 

乳歯の数と生え揃う時期について

乳歯の本数は全部で何本かご存知でしょうか。乳歯が全部生え揃った数は、上下合わせて20本で、だいた3歳ごろに全て生え揃います。なお歯科医院では、前歯から奥に向かってABCDEと呼んでいます。

 

次に乳歯が生える順番についてご説明しましょう。赤ちゃんに初めての乳歯が生えるのは下の前歯で、個人差はありますが、だいたい生後4~6ヶ月ごろが目安です。

小さな可愛らしい歯が顔を覗かせたら咀嚼機能を育てるための離乳食が始まります。

 

次に生後10ヶ月ごろに上の前歯が2本生えてきます。

1歳ごろになると、さらに2本ずつ生えて、合計8本となります。

次に奥歯が生えてきます。第一乳臼歯が最初の奥歯として4本生え、さらに2歳ごろになると、乳犬歯と呼ばれる、大人でいう犬歯が生えてきます。最後に2歳半頃~3歳くらいになると第二乳臼歯が左右上下に生え、20本の乳歯が全て生え揃います。

 

 

 

永久歯の数と生え揃う時期について

続いて永久歯です。永久歯は上下生え揃うと28本となります。前歯から奥に向かって犬歯、+第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯と呼ばれます。

歯科医院では乳歯はアルファベットで呼んでいたのに対し、永久歯は前歯から奥に向かって、1234567と数字で表記します。

 

なお親知らずは生える人と生えてこない人があります。親知らずが全部生えた場合は合計32本となりますが、一本だけ生えてくる人、3本生えてくる人など親知らずはまちまちです。親知らずは第三大臼歯または智歯と呼ばれます。

 

永久歯は、乳歯が抜けて生え変わる歯と、乳歯がなくそのまま永久歯が生えてくる歯があります。通称6歳臼歯と呼ばれている第一大臼歯は、乳歯がありません。それよりも前方の歯は、乳歯が抜けて生え変わります。

 

親知らずを除く永久歯が生え揃う時期は、個人差がありますがだいたい13~15歳ごろです。

 

 

乳歯と永久歯の違いとは

乳歯と永久歯ではどのように違うのかについてもご紹介しましょう。

乳歯は小ぶりで色は乳白色です。これに対し永久歯は黄色っぽい色をしており、乳歯よりも大きいことが特徴です。

 

歯質も乳歯と永久歯では異なり、乳歯はエナメル質が薄く、象牙質も永久歯の半分程度です。また乳歯は石灰化が不十分で酸に弱く、虫歯になりやすい性質があります。

乳歯はどうせ抜けるから、と楽観視していると、後から生えてくる永久歯に悪影響が出てしまうことがあります。乳歯の時期から、お口の中のケアを積極的に行うようにしてください。

 

生え変わったばかりの永久歯もまだ未熟なため酸に弱いため、歯磨きをしっかりと行い、虫歯に強い歯を作るように心がけましょう。

個別相談

当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。
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