親知らずアレコレ

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親知らずアレコレ

2018年10月17日

親知らずは生え方によって、他の歯に悪影響を与えることがあるため、抜歯するケースが多くなりますが、抜歯をすると、どうしても痛みを伴います。では親知らずを抜歯すると腫れや痛みはどのくらい続くのでしょうか。今回は親知らずの抜歯についてお話をいたします。

 

 

親知らずが引き起こすトラブルとは?

成人の歯の本数は、上下合わせて28本で、親知らずを含めると32本です。しかし親知らずは必ずしも4本あるわけではありません。1本しか存在しないケースや、4本全て生え揃っているケース、横向きに生えているなど、親知らずの本数や生え方には個人差がありますが、

 

親知らずの状態によっては、親知らずそのものや他の歯に影響を与えることがあります。

 

 

虫歯・・・親知らずそのものが虫歯になる場合と、親知らずの隣の歯(第二大臼歯)が虫歯になる場合があります。親知らずは必ずしも必要な歯ではないため、親知らずの虫歯は抜歯すれば済みますが、隣接する第二大臼歯は非常に大切な歯です。この歯が深刻な状態になると、抜歯せざるを得ません。

 

智歯周囲炎・・・親知らずの周りの歯ぐきが炎症を起こし、腫れて痛みを伴います。親知らずはいちばん奥に生えており、歯磨きが行いにくいため、汚れが溜まりがちになります。疲れが溜まると発症することが多く、抗生物質を服用する必要があります。

 

歯並びの乱れ・・・親知らずが4本とも全て真っすぐに生えており、噛み合わせに異常がなければ大きな問題はあまりありませんが、横向きに生えた親知らずは隣の歯を押すため、歯列を乱すことがあります。親知らずの影響で歯並びの乱れや不正咬合が見られる場合、矯正治療を検討する必要があります。

 

 

親知らずの抜歯について

親知らずの抜歯を行う上で大切なことは、親知らずの位置と生え方です。特に下顎の親知らずの近くには、神経や太い血管が通っており、抜歯の際に神経を傷つけてしまう恐れがあります。親知らずの抜歯の前には、レントゲン写真で親知らずの位置を正確に把握しておく必要があります。

また生え方によっては、大学病院や総合病院の口腔外科で処置することが望ましい場合もあり、紹介状が必要になるケースも考えられます。

また血圧が高い方、血液の流れを良くする薬を飲んでいる方は、事前に内科の主治医に親知らず抜歯のことを相談しておくことをお勧めします。

 

 

親知らず抜歯後について

親知らず抜歯後に気になるのは、痛みや腫れでしょう。他の歯に比べて親知らずは少し大きく、根もしっかりとしており、抜歯後に痛みや腫れを伴います。処置中は麻酔がしっかり効いているためもちとん痛みはありませんが、麻酔が切れると痛みを感じます。痛み止めは処方されますが、それでも痛みと腫れは起こり、そのピークは抜歯当日よりも抜歯後2~3日がピークでしょう。

また下顎の親知らずの抜歯はほとんどの場合、顎の腫れを伴います。1週間程度で腫れは治まってきますが、その間はマスクをして隠すなどするとよいでしょう。

 

なお抜歯後は出血を伴いますが、うがいは極力控えて下さい。親知らず抜歯後は歯ぐきに大きな穴が開いています。ここを血のフタ(血餅)で覆うことにより歯ぐきが治癒しますが、出血するからといって何度もうがいをすると、フタをすべき血が流れてしまって、かえって治りが悪くなります。血のフタがないと、歯槽骨と神経がむき出しになり、非常に激しい痛みを伴う「ドライソケット」という症状が起こります。

 

 

親知らずが抜いたほうがよいと言われたら、前向きに考えましょう

抜歯なんて怖い、と思う人も少なからずいらっしゃると思います。親知らずはそのままにいておいてもよいケースと、抜歯したほうがよいケースがあります。歯科医師に抜歯を勧められるということは、他の健康な歯にとってよくない影響が考えられることです。

歯科医師は痛みに考慮した方法で治療を行いますので、前向きに検討することをお勧めします。

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