金属アレルギーがある人の銀歯治療

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金属アレルギーがある人の銀歯治療

2018年05月11日

 

銀歯は虫歯治療で取り扱われる非常にポピュラーな素材で、「虫歯=銀歯になる」とイメージする人が大半だと思います。しかし銀歯の素材は金属で、金属アレルギーを懸念する人もいるでしょう。では金属アレルギーがある人が銀歯の治療ができるのでしょうか。

 

 

 銀歯について

 

銀歯は一般的に呼ばれている歯の詰め物や被せ物で、主に保険治療で使われる素材です。

正式には浅い虫歯の詰め物をインレー、深い虫歯で神経の治療を行った後に被せる被せ物をクラウンと言います。使われる部位はインレーの場合小臼歯、大臼歯です。被せ物は、前歯から犬歯の場合、見える表側が白いプラスチック、内側と裏側は金属です。小臼歯は以前は銀歯のみでしたが、近年は保険適用で白い被せ物(CAD/CAM冠)が選べるようになりました。しかし大臼歯は銀歯のみです。

 

 

 歯科治療における金属アレルギーとは

 

指輪やネックレスなどの貴金属を身に着けたとき、肌に赤みや痒みなどの症状が出た場合、金属アレルギーが疑われます。この場合、金属に触れた部分に症状が出る接触性のものですが、金属が溶けてイオン化したものが体内に入ることで症状が起きるものがあります。この原因の一つが、歯科治療で使われている銀歯などの金属素材です。

 

歯科治療で使われている金属は主に「金銀パラジウム合金」「ニッケルクロム合金」「アマルガム」です。特に金銀パラジウム合金は詰め物、被せ物ともに使用される金属で、保険治療で使われる素材のほとんどを占めています。

お口の中に金属があることで、唾液中に溶けだした金属がイオン化して体内に入り込み、全身をめぐることで症状が出ることがあります。

この症状は口腔内だけでなく、頭痛など全身に症状が起きることがあります。主な症状は口内炎、口唇炎、舌炎など口腔内のトラブルに加え、アトピー性皮膚炎のような湿疹などです。

 

 

 パッチテストによる金属アレルギー検査

 

お話したように、銀歯をはじめとした金属を使った歯科治療は金属アレルギーを引き起こす可能性が高くなります。お口の中に銀歯がある場合、貴金属を身に着けたわけでもないのに湿疹が出る、口内炎や舌などの粘膜に異常が起きるなどの症状が現れたときは銀歯による金属アレルギーと考えたほうがよいでしょう。元々金属アレルギーをお持ちの方は特に注意が必要です。

歯科治療による金属アレルギーが疑われる場合、パッチテストを行うことでどの金属に対してアレルギー反応が出るのかわかります。パッチテストは皮膚科の他、最近では歯科医院でもパッチテストを行っているところがあります。パッチテストによる金属アレルギー検査を行って、原因が歯科素材であるかどうか知ることができます。

 

 

 健康のためにも金属を使わないメタルフリー治療を

 

金属アレルギーがある方は銀歯にすると金属アレルギーの症状が出る可能性が非常に高くなるでしょう。金属アレルギーの方はセラミックやレジンなど、金属を使わない治療が推奨されます。セラミック治療になると自費治療となるため高額な費用が必要となりますが、体の健康には代えられません。ご自身の健康のためにも金属を使わない治療を選択するほうが無難でしょう。

 

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