過剰歯ってどんな状態の歯???|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2017年02月2日
子どもの成長に合わせて歯が生えてきたり生え変わったり、新しい発見があると親はとてもうれしいものですね。
生活環境や歯磨きなどで虫歯にならないように注意していると思いますが、こどもの発生率が高めの、過剰歯という状態を知っていますか?
■過剰歯とは
普通に生える歯の本数よりも多くの歯が生えてくる状態です。
正常な歯の本数は、子ども20本、大人28本(親知らずを含めず)です。
この本数よりも多い本数は過剰歯と呼ばれています。
乳歯よりも永久歯に多く、男性の方が多く見られます。
■過剰歯はどこに生える?
多くの過剰歯は前歯の付近に生えてきます。
過剰歯が生えてきたときには先が尖っていたり、逆に丸みをおびていたり、正常な歯とは形が異なります。
■過剰歯かもしれない、その兆候は?
虫歯や矯正治療などでレントゲンを撮った時に発見されることが多いです。
他には、乳歯から永久歯に生え変わるときに永久歯がなかなか生えない、などの兆候があります。
■過剰歯になる原因は?
原因ははっきりとしていませんが、歯が作られるときに、歯の元となる卵が多く作られたり、分裂することで過剰歯がうまれます。
■治療はあるの?
本来ならいらない過剰な歯なので、早期に抜歯するケースが多いです。
すでに生えてきている場合は簡単な抜歯治療で終了しますが、まだ歯茎の中にある場合の治療は歯茎を切って抜歯することになるでしょう。
■抜かないとどんな影響があるの?
・永久歯が生えにくい
前歯の乳歯が抜けたのに、そのあとなかなか永久歯が生えてこない場合があります。
乳歯は永久歯に押されて抜けますが、その永久歯は過剰歯があることで、骨のなかに埋まったままで生えてこられないのです。
・歯並びが悪くなる
前歯の永久歯が生えてきても、間に過剰歯が隠れていると大きな隙間ができてしまう場合があります。
なかなか生えてこられなかった永久歯が過剰歯をよけて生えてくるので、隙間ができます。
・周りへの影響
過剰歯の生えてくる向きが大きく関係してきますが、周りの永久歯に向かって生えた場合は、永久歯が強く押されてグラグラしてくる場合があります。
また、鼻の方に上向きに生えてきた場合は、鼻に歯が生えてこようとしたり、骨に埋もれてしまいます。
過剰歯は歯並びや永久歯への影響を考えると抜歯した方がよいことが多いです。
抜歯は大体において痛みや不安を伴うもので、子どもが抜歯をする場合は、初めての大きな治療になることも多いでしょう。
小さいお子さんのことを思うと心配もしれませんが、歯科医師と相談して抜歯の時期を決めて、なるべく負担のない形で治療ができるとよいですね。