歯科医師が考える歯をあまり歯を削りたくない理由|寝屋川市、交野市、門真市、枚方市、大東市
2016年12月12日
歯医者に行くのは憂鬱ですね。
虫歯になって歯を削られるのは、キィーーーンというドリルの音も不快ですが、健康な白い歯を失っていく不安も感じます。
歯科医院によっては、歯をなるべく削らない方針の医院もあります。
なぜ、歯は削らないほうがよいのでしょうか。その理由をご紹介します。
■なぜ歯を削るの?
虫歯になった部分を削って除去するために歯を削っています。
進行した虫歯は、削るしか治療法がない場合が多数です。
その際、虫歯を完全に取り除くために、大き目に削ってしまうのが問題です。
また、被せ物がとれないように厚みを出すために、深く削っている場合もあります。
■歯を削るデメリット
歯を削ると、歯の強度が落ちてしまい、歯の寿命も短くなります。
削っていない歯は虫歯が入りこむきっかけもなく、強度もつよいです。
一度削ってしまった歯は、再び虫歯になる確率がぐっと上がります。
そして、虫歯治療を繰り返していくうちに、自分の歯を失ってしまうのです。
また、歯の中心にある神経に近づいてしまうので、知覚過敏になりやすくなります。
■削った歯は二次カリエスになりやすい?
二次カリエスとは、虫歯で以前に治療した歯が、また虫歯になることです。
一度虫歯になってしまった歯は、また虫歯になりやすくなります。
以前の虫歯治療で虫歯がしっかり取り切れてない場合や、被せ物や詰め物の間から感染して虫歯になってしまいます。
■削らなくても治る虫歯
深く進行した虫歯は別ですが、初期虫歯なら経過観察で削らない治療の選択もできます。
小さな虫歯や初期虫歯は、口の環境を整えれば歯が再生することもあるのです。
また、初期虫歯が少し進んだ黒く見える虫歯は、歯科検診や自分でも見た目で分かるため虫歯と判断されがちですが、削らなくてすむ場合もあります。
これらの黒い虫歯も、レントゲンなどで検査して、深く進行していなければ、口内環境を整えて様子見で削らなくてもすむのです。
上にあげたように、歯を削ってしまうと、被せものの劣化や、虫歯の取り残しなどで、細菌が入ってくる入口を作り、虫歯が再発し、ずっと治療を繰り返すことになってしまいます。
削ってしまうと、ほとんどがその後虫歯を繰り返すことになるので、削るのと削らないでは、大きな違いです。
少し前までは、小さな虫歯で早期発見できても、削って治療していましたが、今はなるべく削らない治療が主流になってきているようです。
一生自分の歯を使い続けることは、何にも代えがたい喜びにつながり、また、噛むという行為は認知症を予防することもわかっています。
自分の歯を使い続けるためにも、なるべく削らない方針の歯科医院に通い、定期メンテナンスをして、早期発見した場合にも削らずにすむ方法を探しましょう。